プラセンタ治療

 

 メルスモンは、製造販売承認の変更手続きのため、2024年2月頃まで出荷が停止されることになりました。このため、現在クリニックにある在庫が終わり次第、プラセンタ注射は一時中止とさせていだだきます。

 出荷停止は全国的なものになりますので、大規模な在庫を持っているクリニック以外は、ほとんどのクリニックが取り扱いを中止するものと思われます。

 大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。

当クリニックでは、更年期障害に対してプラセンタ治療を行っています。

エストロゲンと更年期

 女性にとって大切な役割をもつ女性ホルモン「エストロゲン」の分泌は、「更年期」を迎えるとともに激減してしまうことがわかっています。更年期とは閉経をはさんで10年前後で、おおむね45歳~55歳前後とされていますが、個人差があります。

更年期の症状

更年期では様々な症状が起こります。人により症状の種類や程度は異なります。

・ 顔のほてり・のぼせ・発汗

・ 腰や手足の冷え

・ 不眠・イライラ感・怒りやすい・疲労

・ 頭痛・めまい・吐き気

・ 肩こり・腰痛・手足のしびれなど

プラセンタ治療

プラセンタとは

 プラセンタとは「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤は赤ちゃんを育てる役割を持つため、その中には細胞を育て、活性化させる成長因子(タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなど)が豊富に含まれています。この胎盤から抽出されたのがプラセンタエキスで、厚生労働省から医薬品として認可されています。2種類の製品がありますが、当院ではそのうち1つの「メルスモン」を使用します。

プラセンタの効能

 プラセンタエキスを注射することにより、新陳代謝の促進、血行促進作用、免疫力や抵抗力の向上、抗酸化作用などの様々な効果があり、更年期の症状の改善につながると考えられています。また、健康への効能以外に、美容効果(老化防止、美白、肌荒れ防止)もあるとされています。

保険適応

 メルスモンが保険の適応を受けているのは「45歳~59歳の女性の更年期障害」のみとなります。

検査

 治療前に、血液検査(肝臓、コレステロール、貧血、女性ホルモン(LH・FSH・E2・プロゲステロン)等)を行います。また、症状に応じて、レントゲン検査・腹部超音波検査・内視鏡検査等を行う場合もあります。

 血液検査は、治療開始後も定期的に行います。

治療方法

 1回につき1アンプル(2mL)を皮下注射します。週1~2回の注射をお勧めします。

価格

保険診療の料金3割負担
再診料等+プラセンタ皮下注射約500円

* 他に同時に治療している病気の管理料、処方箋料などは含みません。

注意事項

プラセンタ治療を行うと、献血はできなくなります。